以前「日曜日の初耳学」で華麗なピアノ演奏を披露していた鈴木美音さん。
作曲家である父の影響で5歳からピアノを始め、6歳で初作曲。これまでも数々の賞を受賞しています。
そんな鈴木美音さん、実は学校の教科で一番好きなのは音楽ではなく数学なんだとか。
授業はあまり好きではないけれど、定期テストでは学年総合1位になるほど成績優秀で、夏休みには約70冊もの本を読む読書家の一面も持ち合わせているんです。
まとまった時間で一気に10冊読むこともあるそうですよ。
そんな鈴木美音さんははどんな人物で、天才ピアノ少女と呼ばれるまでにどんなことがあったのか。
今回は作曲家を目指す天才ピアノ少女、鈴木美音さんについて調べてみました。
鈴木 美音さんについて
プロフィール
名前:鈴木 美音(すずき みお)
生年月日:2010年1月
年齢:13歳(中学2年生)
出身地:愛知県豊橋市
父親:鈴木 直己(作曲・編曲家、音楽プロデューサー)
鈴木美音さんは幼少期のころから音楽に慣れ親しみ、作曲家の父の影響で5歳からピアノを始めました。
3歳の頃におもちゃのピアノで遊んでいた楽しい思い出があると話し、家で父がピアノを弾く姿を見ているのが大好きだったそうです。
幼いころから父と同じようにピアノを弾きたいという想いがあったことから、作曲家の夢を持つことは自然なことだったのかもしれませんね。
経歴
2015年 5歳:父の影響でピアノを始める。
2016年 6歳:初めて作曲に挑戦し、今まで作った曲は30曲以上!
2017年 7歳:第32回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール作曲ソロ部門で最高位を受賞
同年に自作曲ハリネズミのベッドが「子ども定期演奏会」のテーマ曲に採用され、東京交響楽団によって演奏された。
2018年10月:小学館からの依頼で画家・山崎優子作の絵本「ぼくたちのうた」のイメージに合わせ作曲、演奏も手掛けた。
絵本の原画を見た鈴木美音さんはすぐに浮かんだメロディーをわずか20分ほどで書き上げ、その後2週間ほどでハーモニーなど細かく修正、完成させたということです。
このとき鈴木美音さんはまだ小学3年生ということですから、驚きを隠せませんね。
絵本『ぼくたちのうた』 絵:山﨑優子 曲:鈴木美音
静かに始まる優しい絵に合わせて時に優しく、時に軽やかに、時にどこか切なく。
目で、耳で癒される、そんな世界が広がっていました。ぜひ見て、聴いてみてください。
2020年5月 10歳:ピティナ音楽研究所主催「わたしのKeep on Music」にて、作詞・作曲・うた・演奏で1人15役に挑戦。
2021年:日によって違うピアノのピッチを温度と湿度から分析した自由研究が文部科学大臣賞・小柴賞受賞。
2022年3月 11歳:読売KODOMO新聞の企画「作曲宣言~KODOMO音楽塾」で、歌手さだまさしさんから曲作りに対する指導の機会に恵まれ、影響を受ける。
さだまさしさんのコンサートに行った際に、笑顔で帰っていくお客さんの姿を見て感動し、同じように音楽で人の役に立てるようになりたい!と想いを強くしたそうです。
夢は朝ドラのテレビ音楽を作れるくらいの作曲家になることだということで、ぜひ応援したいですね。
第22回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA (小5,6年生部門) 銀賞。
第32回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール作曲部門小学生の部第2位(1位該当者なし)
橋本暮村「かぶらの里 童謡作曲コンクール」ジュニア激励賞
第42回ピティナピアノコンペティション 全国大会入選
第27回東三河PTCピアノコンクール 小学5・6年生部門金賞
第29回日本クラシック音楽コンクール 全国大会入選
第12回日本バッハコンクール 金賞
2020年度全国小学生『未来』をつくるコンクール 文部科学大臣賞・金賞
2020年度小柴記念賞 小柴賞(最優秀賞)
こうして見るだけでもその凄さが分かりますね。
才能あふれる彼女ですが、そのスタートは意外なものでした。
持って生まれたもの
HSC気質
鈴木美音さんは、HSC (The Highly Sensitive Child = ひといちばい敏感な子)気質でした。
幼い頃から音に対する感受性は飛び抜けて豊かだったそうで、大きな音や雑音・騒音を極端に嫌い、葉っぱの擦れる音も怖がる様子があったそうです。
人の多く集まるところや元気な声かけも苦手で、何をしても泣き止まないことが多く、理由の分からない子育てに両親は大変苦労されたという話もありました。
そんな中、1冊の本からその気質の存在を知れたことが両親の気持ちを軽くするきっかけとなり、鈴木美音さんの持つ「音に敏感」「外的刺激に過敏」という特性は、「耳がいい」「情報を徹底的に処理する」という個性と能力に結びつくことが分かりました。
「この子が小学校に上がって集団や社会に入っていくときに、何か自分を守れる武器をもたせてあげられないか。弱い存在なのではなく、自分にはこれがある、と思えるものをと。そう考えたときに、僕が教えてあげられることといえば音楽だったのです。」
引用元:HugKum(はぐくむ)
苦手な音をダメなもの、我慢や耐えるものだというマイナスなイメージではなく、とても素敵なものなんだと伝えたい父の想い。
そこに導いていけたのは本当に素晴らしく、とても愛を感じるエピソードですよね。
父の教えのとおり、鈴木美音さんは苦手としていた音を【強み】に変えました。
夢に向かって
鈴木美音さんは、作曲家になりたいという夢を叶えるため、作曲にあたっての必要な理論や仕組み、音楽以外のことについても学びを深めています。
その背景には「お客様に支持いただく音楽を作るためにはたくさんの引き出しが必要です。」という父の考えがあります。
これまでは湧き上がるメロディーを自由に書いていくパターンでしたが、プロには理論に基づいて裏付けされたものが必要になってくることもあり、そんな思いに向き合いながら鈴木美音さんは今もさまざまな音に触れ、ひたすら探求を行っています。
「昔は、メロディーが思い浮かんだらスッと曲を書けていたんですけど、今は時々止まってしまって、ここをどうしよう、と悩んでしまうことがあって。理論的に、こういう和音の進行だったら、次はこうなる、というパターンがたくさんあるので、それを覚えて、実際に曲を聴いて検証しています。色んな発見があるのが楽しいです」
引用元:鈴木 美音 | Everything Has A Story
時に悩みながら楽しみながら、いろいろな学びによって増えた引き出しの中から作り出される、鈴木美音さんの音楽を感じてみたいですね。
まとめ
今回は、鈴木美音 作曲家を目指す天才ピアノ少女はどんな人物?ということで調べてみました。
人に気持ちを伝えることが苦手な少女は、音楽という【強み】を手に入れて作曲家への夢に向かって進んでいます。
鈴木美音さん自身についてや、その凄さ。また、ご両親の愛情の深さを知る良いきっかけになりました。
これからまた話題となることで目にする機会も増えていくかもしれませんね。
今後も鈴木美音さんの活躍を心から応援していきたいです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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