手話とは、手で話す言葉であり言語です。
ろう者や難聴者、途中失聴者にとって周りと繋がり、コミュニケーションを取るために欠かせない言葉。
このブログに辿り着いた皆さんは手話と出会い、手話を学びたいと感じ、実際に勉強中の方もいらっしゃるのかもしれませんね。
今回は、同じように手話を学ぶ私がやらかしてしまった失敗を元に、これから手話学ぶ皆さんにおすすめの覚え方4選をお届けしたいと思います。
・手話を学びたいけど教えてもらえる場所や人がいない
・手話ってどんなものかな?練習方法は?
・手話初心者でもできることってあるのかな?
そんな気持ちを持つ手話初心者さんのお役立てたら嬉しいです。
指文字は鏡を見て練習

手話に出会って最初に覚える、または薦められるのは指文字だと思います。
指文字はその名の通り、五十音表を指で表していくもの。
指文字を覚えることで手話表現が分からない時や短い会話、自己紹介などいろんな場面で対応できます。
指文字を練習するときは、鏡に映る手を見よう。

どうして鏡が必要なの?

相手から表現される指文字に慣れるためです。
私の失敗1つめは、自分からの向きで指の形を覚えてしまったことでした。
自分からの表現と相手からの表現、同じ形でも違ったように見えてしまうんですよね。
一度覚えてしまった形を覚え直すのが意外と難しくて、読み取りにはとても苦戦しました。
その結果…。
相手から表現された指文字を自分の向きで表現し直して理解するというムダな動きに繋がってしまいました。
最初から鏡に映る指の形を覚える、慣れておくことで私のように遠回りせずに済みます。
鏡はお腹から胸元辺りが写るように意識する。
鏡の最適な高さとしては、お腹から胸元辺りが映るようにを意識するといいですね。

この練習ではどんな効果があるの?

どのくらいの高さが見やすいのか、無理なく手話を続けていられるかなど実際に自分の目で確認することでいろんな気づきを得られますよ。
固定の位置で手を動かす作業って普段あまりないですよね。
思っている以上に辛いことやなぜその高さが良いのかなど自分の目で実際に知ることも大切です。
手だけでは読み取れない

指文字もある程度できるようになった。
覚えた他単語も少しずつ増えて簡単な会話ならできるようになってきた。
でも、全然読み取れない!
これも初心者あるあるですね。
ここにもコツがあるので伝えていきます。
顔から胸元の範囲を全体的に見る。

手で話すんでしょ?手を見なきゃ読み取れないよ!?

そこが落とし穴ですね。少し見る範囲を広げて、表情や口元も意識してみてください。
私の失敗2つめは、手のみで読み取ることだけを意識し過ぎていたことでした。
手話は確かに「手で話す言葉」「見える文字」と言われています。
でも、それだけじゃないんですね。
手話表現と合わせて表情の変化、口の形を読み取ることも大切です。
表情、口の形、手話表現
まずはこの3つを意識することだけでも読み取りに違いが出ることを実感するはずです。

最初は難しく感じてもちゃんと慣れていきます。普段の会話でも表情を合わせて読み取っているはず。きっとできますよ。
手話表現では腕ではなく手首を意識する
最後の失敗3つめは、力んでしまって腕全体で表現をしてしまっていたことでした。
相手に見えるような状態をキープしながら、常に動かす動作は普段の生活ではなかなかないですよね。
実際にやってみると思った以上にキツく、長時間続けるのは腕に負担がかかって無理だと分かります。

無理をした結果、頸肩腕障害になってしまったという方も。回復までに長い付き合いになるので無理は禁物。
そんな中で私が気づいたことは…?
・自分自身の普段の喋り方や癖
・話の流れを止めちゃいけないという焦り
・ちゃんと伝えたいという気持ちの空回り
どうして力んでしまうのか、原因を振り返ったときに思い浮かんだのは主にこの3つでした。
次で解説していきます。
自分の普段の癖や感じている気持ちと向き合う
新たなことを始めると自分自身の癖や感情に出会うことがありますね。
その時気づいた癖や感情をスルーしないで。
ちゃんと向き合って成長へ繋げていきましょう。
自分自身の普段の喋り方や癖
普段の自分自身の喋り方や癖って意識したことありますか?
その癖って手話にも現れるんです。
私の場合は普段から結構早口な方で、焦ってしまうと余計に早くなると言う癖があります。
同じように早口タイプの方は少し落ち着いて話す。
上手な間の取り方などを普段から意識してみると良いですね。
のんびりタイプの方は考える時間が長いのかもしれません。
伝えたいことを簡潔にわかりやすく伝えられる練習をするといいですね。
話を流れを止めちゃいけないという焦り
日頃音声で伝えられる言葉を手で表すって、聴者にはとても難しくもどかしい。
頭の中でスムーズな言葉が思い浮かぶのにそのスピードに合わせられないという焦りが生まれます。
「話を止めてしまっている」
「相手もなかなか進まなくてイライラしているんじゃないか」
いろいろ感じてしまってより焦ってしまうことに。
ここで意識出来ることはひとつ。
早く伝えるよりも、丁寧に。質を高めていきましょう。
ちゃんと伝えたいという気持ちの空回り
「言いたいことの半分も言えてない」
「分かりやすいようにリズムよく表現したいのに…」
見えるようにしなきゃ、ちゃんと伝えなきゃという気持ちがから回って力が入り凝ってしまう。
これもあるあるだと思います。
言葉は思い浮かぶのに、実力が伴っていない時などにも湧き上がる気持ちですね。
でも、大丈夫。
その気持ちは雰囲気や表情でもちゃんと伝わっています。
あとは手話力、語彙力を高めて、分からない単語は素直に聞いて取り入れていく。
知ったかぶりもプライドも要りません。
素直こそ成長の一番の栄養。
どんどん聞いて取り入れて物にしていきましょう。
おわりに
今回は、手話を学ぶ私の失敗から伝えたい!初心者だから気づいた手話の覚え方4選をお伝えしました。
・指文字は鏡を使うことでスムーズな読み取りに繋がる。
・読み取りでは手だけでなく表情、口も合わせて全体的に見る。
・手話表現のときには肩の力を抜いて、腕ではなく手首を意識する。
・普段の自分自身の喋りや動きの癖、学ぶ上で感じる気持ちと向き合う
今まさに手話の勉強を始めようと思っていたり、ちょっと躓いているな、分からないなと思っているのであればこれを意識してみてください。
何かしら変化を感じられるのではないでしょうか。
どこに意識を向けるかはとても大切で、小さいものでも変化を感じられたら自信にも繋がります。
慣れない動きだからこそ戸惑うことも多いと思いますが、楽しみながら上達目指していきましょう。
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