毎年12月に沖縄県で開催されるNAHAマラソンは、西日本最大規模の市民マラソンと言われています。
参加ランナーのみなさんは、毎年その日に向けていろいろな大会も楽しみながら日々練習に励んでいるかと思います。
今回は、
・西日本最大規模のマラソン大会ってどんな雰囲気なんだろう?
・気をつけることはある?
・楽しみ方を知りたい!
という方向けにお伝えします。
知るとまた違った楽しみが出てくるかなと思いますし、新たに興味を持つきっかけになれたら嬉しいです。
内容を知ると挑戦もしやすいし、楽しみも増えそうだね!
こちらでは第37回NAHAマラソンに向けて!今現在の沖縄の気温と過ごし方は?について、またNAHAマラソンの楽しみ方と注意点について書いています。ぜひ参考にしてください。
気をつけたいこと
完走を目指すまでにいくつか注意点があります。
意識するところを変えるだけで結果にも変化が見えてくるのではないかなと思います。
コースの把握
コースを分からないままドキドキやワクワクを楽しむ!それも楽しみ方としてはありだと思いますが、完走を目指すのであれば、やはり直接の確認はしておきたいところ。
車で走るもよし、軽く歩いてみる、流してみるもよし、実際に地面に立つと見えないものや足から伝わる感覚を知ることが出来ますね。
ダラダラと続く上りも特徴的。初心者は長距離に加えてこの坂道でまた足への負担が増えます。
10~20km地点ですでに辛そうな表情も…。
この耐えの前半を過ぎると少しずつ楽になってきます。踏ん張り時。
スタート地点での時間ロス
同時一斉スタートですが、マラソン経験や実績により整列はブロック分けされています。
人によっては実際のスタートまで20~30分のロスがあり、考慮されることなく時間は進んでいきます。
「え?どこから始まり?」「え!やっとなの!?」というやり取りも定番だとか…。
そもそも人が多すぎて全然進める状況じゃないので、焦らずにいきましょう。
制限時間の把握は忘れずに。
自分のペースを守ることも大切ですが、制限時間はこまめにチェックしてください。
安くて軽いものでかまいません、時計をしていた方が安心です。
関門 | 場所 | 距離 | 制限時間 |
第1制限地点 | 平和記念公園内(予定) | 21.3km | 12:15 |
第2制限地点 | 那覇看護専門学校(予定) | 34.3km | 14:10 |
FINISH | 奥武山陸上競技場 | 42.195km | 15:15 |
競技中止勧告時間 | ||
仲井間交差点 | 7.4km | 10:30頃 |
東風平中学校前 | 13.5km | 11:35頃 |
具志頭交差点 | 17.3km | 12:00頃 |
南部病院前 | 28.3km | 13:30頃 |
赤嶺交差点 | 39.3km | 15:00頃 |
制限時間で現れる人間の鎖との攻防戦や、ゴール直前での門の封鎖はまさにドラマ…。特にゴール付近では落胆の声や涙…あれは泣けます。
国際通りはまだ我慢
スタートして国際通りに入りますが、人をかき分けてなんて無理です。
練習の成果を出したいとはりきったり、自分のペースを守りたい人もいると思いますが、ここで人を避けるために力を使ってしまってはもったいない。
自分のペースにこだわり過ぎて逆に乱されてしまい、後半失速してしまった…という話もよく聞きます。
ここは少し我慢して、ウォーミングアップのつもりで余裕をもって対応したいところです。
国際通りを抜けたら自分ペースで大丈夫、気合を入れていきましょう!
水分、塩分補給はしっかりと!
12月とはいえ毎年この時期は不思議と那覇マラソン当日に気温が上がったりするんですよね。
近年は天気も曇りや雨となかなか安定しないなという印象ですが、実際は当日にならなきゃ分からないというのが正直なところです。
そしてなにより、雨や曇りのあとの天気回復は意外と怖い。
乾燥時期の12月であっても湿度70%超えもあり、熱中症に注意が必要になります。
こまめな水分、塩分補給、スポンジ、氷、差し入れの中から少しずつでもしっかりと補給はこまめに行ってくださいね。
暑さを制する者がNAHAマラソンを制する。まさにそんな大会です。
こちらでは、第36回NAHAマラソン記録 気温は?暑さと湿度対策が完走のカギとしてまとめています。
暑さを攻略して完走を目指して頑張ってください!
楽しみ方
みんなで楽しむことが大好きな沖縄県民。
その空気を感じながら「FUN RUN」の言葉どおり、ストイックだけでなく楽しみながら参加したいですよね!
やっぱり応援はすごい!
大人も子どもも、大きな声で「がんばれー!」「あと少しだよ!」と声援を送ります。
それが友達でも知り合いでも、初めましてでも関係ない。
必ず誰かが背中を押してくれる、そんな温かさがあると思います。
そして各ポイントで披露される子ども達のエイサーや和太鼓、西城秀樹さんの「ヤングマン」や安室奈美恵さんの「Hero」も定番です。
ヤングマンポイントでは、ランナーが曲に合わせて「YMCA」を踊りながら走り去る様子を見て、応援側がつられて笑ってしまうという場面もいつもの光景なんですよ。
体験談 / 完走者
足が痛くて少し立ち止まったら、すかさず近くにいた方が「大丈夫?」「頑張ってね!」と自前で用意していたスプレーを両足にかけてくれた。
走り慣れてても痛いし、辛いし…と思いながらだったけど、本当に泣きそうだった。
あの応援は本当にすごい、ありがたいし力になる。おかげで完走できた!
こういった話は周りの参加者からも感想としてよく聞きます。
このように笑いあり、涙あり、最初から最後までいろんなところでドラマが生まれています。
差し入れもすごい!
大きな声で声援を送る人々の手には、
黒糖、塩、飴玉、バナナ、みかん、スポーツドリンク、チューチュー、おにぎり、梅干し、ゼリー、サーターアンダギー、スープ、沖縄そば…
この他にも、本当にいろいろな種類の差し入れがバイキング並みに用意されています。
水分や塩分のほかに、エネルギーチャージまで至れり尽くせりです。
ここまでの差し入れ数は、ほかの大会でもなかなか見られないのではないでしょうか。
ランナーの中には毎年走ることと合わせて、これを楽しみにしてくれている方もいるとか。
仮装ランナー
NAHAマラソンの話題ではずせないのは、仮装ランナーのみなさんですね。
定番ものから、その年話題になった人物、個人やグループでテーマを決めたものなどさまざま。
大人が見ても楽しいですが、子ども達からの人気はピカイチです。
気温や湿度、厳しいコースと戦いながら仮装まで…。
完走までのハードルも上がることは間違いないと思うのですが、挑戦し、楽しむ気持ちが素敵です。
今年はどんな仮装が見られるかな?
今から楽しみです。
ゴールとその後
ゴール会場には頑張った家族や仲間をねぎらう人でいっぱい。
お祭り並みの屋台の準備もあり、最後まで楽しむことができます。
足を引きずりながら歩く人、もう立つ気力もない人、支えられながら悔しい気持ちや嬉しさに浸る人。
本当にたくさんの人がいますが、みんな表情はどこか晴れやかで自信に溢れています。
首にかけられた琉球ガラスのメダルがとてもきれいで眩しい…。
会場を出たあともその日1日、いや1週間くらいはそれまでの頑張りや当日のこと、思い出を語り合い、美味しいお酒を飲むのでしょう。
それもまた、最高のご褒美ですね。
まとめ
今回は毎年12月に行われる西日本最大規模の市民マラソン、那覇マラソンについて、どんな雰囲気なんだろう?と気になる方向けに、気をつけることや楽しみ方について紹介しました。
近年はコロナの影響で延期になったり、開催にも条件がついたりとありましたが、その状況が少しずつ落ち着いてきてより楽しめるようになってきました。
NAHAマラソンの次の日は学校や職場でロボットやペンギン歩きの方が増えます。
これもある意味、ひとつの風物詩。
感動あり、笑いあり、今年もいろんなポイントでそれぞれのドラマが誕生するのでしょう。
今年も12月の開催が待ち遠しいですね。
関係するすべての方にとって素敵な1日になりますように。
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